第4話 将来安定の地

【将来安定の地】は、⬛︎⬛︎県貝春市に実在する地主不明の土地である。

土地の総面積は約10000haと、ロシアの"対泉贈せんぞう軍開括基地"と同等の広さを誇る。


この土地の領域内には一切の建造物や緑が無く、ただ赤土が広がっているだけであるが、土地内の所々に何者かの荷物が廃棄されている。


ドイツは特別調査員五名を土地に派遣したが、その五名は行方不明となり、五名に関する記録や五名が領有していた土地までもが消失した事によって、ドイツは調査を断念した。


この土地の面積は不定期に拡大されており、それに伴って名無しの行方不明者も相次いでいる。


極めて不可解なこの土地は、一部の学者から"宇宙人の侵略戦争の前座"と言われており、世界中で危機感が高まっている。


ドイツは土地を大きな鉄柵で囲い、一般市民の侵入を防いだが、依然行方不明者は絶えない。


最近では学者の消失が急増しており、ドイツは学者のどうしても抑えられない好奇心が原因だろうと述べている。

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