「それは……俺達が莉奈の恋愛の対象になるという意味？」

ドクンと高鳴る鼓動とともに、カッと頬が熱くなる。

「えっ、いえ、そんなっ、私の方が全然つりあわないっていうか……そんなの畏れ多いというかっ」

咄嗟に視線を泳がせて、表向きは謙遜して見せたけれど……。

内心では、修哉おじさんの問いかけに、うんうん、と大きく頭を振っていた。

修哉おじさんがそんな事を言い出したという事は……修哉おじさんの方も、私をそういう対象で見る可能性がゼロではない、という事だろうか……？

そんなまさか、と思う気持ちと、もしかして、と期待する気持ちを抱え、私は修哉おじさんの言葉を待った。

「俊彦なら……」

「え……」

……え？

「莉奈が、もし、俊彦をそういう相手として選ぶなら……反対しない」

えぇぇぇ？

俊彦おじさん？

「やっ、やだっ、なっ、なに言ってるんですかっ？俊彦おじさんは、お母さんの従弟なんですよ？」

さすがに冗談としか思えなくて、笑いを漏らしながら否定にかかる。

けれど、修哉おじさんは真面目な顔を少しも変えようとしない。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい