第47話

「その……サムシング・フォーの事で、ちょっと迷ってて」






「何?なにか問題があった?」






「いえ、いえっ、その、ティアラとグローブと靴は、とっても気に入ってて、是非、身につけたいと思っているんです」






Something Oldは、ティアラ。





Something Borrowedは、ショートグローブ。





Something Newは、白いパンプス。






それらは、莉奈がヒサキや由佳里ちゃんと相談して決めた小物なので、莉奈の今の言葉に偽りはないだろう。





ということは……問題は、Something Blueか?






「でも、青いモノは……何か別のものにできないかな、と」






「ブルーは、ガーターリングだよね?」





確か、ドレス用のビスチェとペチコートを買う時に一緒に購入したと言っていた。






わざわざ買ったのに…一体何があったというのだろう?





「はい。サムシング・ブルーはガーターリングにする人が多いって、倉…じゃなかった、大野さんにアドバイスされたので、それでいいかなって思っていたんですけど……でも」





「でも?」





「なんか、その、可愛らしいデザインが気に入って選んだものの、装飾のレースがなかなかにゴージャスで。着け慣れてないというのもあるんですけど……くすぐったくて、気になってしまって」





恥ずかしそうに打ち明ける莉奈は、いたいけで微笑ましい。

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