第12話
「着替えちゃう前に………」
耳元にそう囁かれた直後、朋紀の唇が私の唇に重なった。
……ううん、重なっただけじゃない。
今まで何度かしてきた、軽く重ねるようなそれではなく……。
初めての時と同じ、強引で……意識が眩むような……艶めかしいキス……。
両手の力がぬけて、掴んでいた服が床に落ちた。
ああ、もうっ。
だから、ダメなんだってば……。
こんな風にされたら……。
気が振れてしまいそうで……。
身体の核が疼いて、自分が自分じゃなくなるようで……。
この、足下から崩れ落ちるような感覚が……たまらなく怖い……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます