第3話
それは、もちろん、朋紀も同じ。
高校の寮を出て一般の賃貸マンションで独り暮らしを始めた彼は、何かと忙しい筈なのに……。
香坂家の本家と私のアパートと自分の入居先を行き来しながら、今日の日の為にめまぐるしく動き回っていた。
新生活が軌道に乗ってからでもいい、って、私は何度も主張したのだけれど。
朋紀は「打てる手は全て打たせてもらう」の一点張りで、聞く耳を持たなくて。
挙げ句の果てには「俺の事嫌い?」って、真顔で訊ねてくるから……結局、私の方が折れざるを得なかった。
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