第40話

『ねえ、李ちゃん。』


「なに。」



『今そっち溜まってる?』



どっち?って車内を見渡すけど、溜まるものはない。


周りをキョロキョロしてると呆れた笑い声が聞こえるから、多分私はなにか、仕出かした。




『やっぱいいよ、確認できた。ごめん。』





家に着いても、その意味が何だったのかは、分からなかった。








その後、菅野 類とは会うこともなく。


会社で朝日さんと鉢合わせることもなかった。



私の中での変化と言えば…。




「合コン?」


『大丈夫、大丈夫。あの有名な大学のイケメンくん達とだから、安心して。』



もうイケメンはりなんだけど。




そしたら、『引き立て役にデブ連れてくるって言ってた。』って。





……私にデブ相手させようとしてる?

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