第32話
『…お父さんの時の癖で…、ごめんなさい、』
『そんな真っ赤にすんなら、気使えよ。』
馬鹿、そう言って頭をコツンって。
…全然怒れてないけど、大丈夫なの?
『李ちゃん、どこで寝る?』
「どこ…?」
『俺の部屋か、ここ。』
ここ。とはリビングのことで。
だったら彼女は?
私の感情を読み取った菅野 類が、『こいつは来客用。』の部屋があるらしい。
「ここで大丈夫。」
『腰痛いよ。明日立てないと思います。』
「…なにが言いたいの?」
『俺の部屋、おいで。』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます