第26話
菅野 類が姿を現したら、分かりやすく顔を変えた。
『…李のなに?』
この間はあった敬語も、ない。
『一言で言えば、』
『彼女が好きな男。』
『この子が好きな男は僕だけど。』
…絶句。
好きだと言葉にしたことは一度もないのに。
好意で、この関係を受け入れたと思われていた。
『え〜、俺ん家で好きかもって言ったじゃん。あれ、嘘なの?』
綺麗な顔から一変して、可愛い顔でぷんすか怒ってる。
"俺ん家"
このワードに朝日さんもまた、仕掛けた。
『…何度も僕を求めたのに?
他の男の所に行っちゃうんだ。』
「朝日さん、あの…」
お願いだから勘弁して、って2人の間に出ようと足を動かす前に小さな身体が私達の前に、姿を出した。
『朝日?遅いから探しに来たんだけど…、
なに?
彼の奥さんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます