第22話

『最後にシたの、いつ?』



「……先々月の、」



答えてしまう私は、愚か。


言われなくても分かるだろうけど勿論もちろん、その相手は朝日さんなわけで。




「あなたは?」



『…類。俺の名前は、類。』



知ってる、そう言えば、呼んでよって言われる。




「菅野…」


『るーいだってば。』



ベッドに座っていた私の横に、ギシって音を立てて、当たり前かのように座った彼。


…これって、もうする雰囲気?





顔が近づいてきて唇に触れると思ったものは、いきなり私の胸に、移動した。




「…ッ、」



『俺の最後はね、』



…今そんな話、聞きたくない。





『昨日。』







少々萎えかけたけど、その相手がまさか。











『すももだけど。』








菅野 類は平然と言ってのけた。

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