第8話

〈…うっわ、また類かよ。


っとに、お前のせいで菅野さんは

誰とも遊べないんだからな。〉




『はいはい、草部くんはお口チャックしようね。』






〈いいよ〜だ。…あ〉



あ?


…一瞬だけ、目が合った気がしたけど。


多分、気の所為せい




早く柚月のコートを持って、帰んないと。







〈柳原じゃん。お前、この後の予定は?〉




…ゲス野郎、草部に捕まった。






「…デート。」



〈は?〉


「は?」



〈どーせ、北条と帰るだけだろ。

一杯(一発)、付き合わない?〉




…一杯が一発に聞こえたんだけど。


その後も行かないって言ってんのに、酔っ払ってるからかしつこい。






『はい。』



手のひら?


…なに?



『俺と来る?それとも今夜こいつと過ごす?』





そんなの、



菅野 類の手を引くに決まってる。








『草部くん、残念。

こっちの李ちゃんも頂き。』




〈くっそ、てめえ…!

Wすもも持ってくなよ!〉






Wすもも…、響き的には悪くないけど


なんか、やだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る