第2話

「酔うとめんどくせえから。」


「は?」



笑いながら言わないでもらっていい?



「例え潰れたとしても七瀬にはもう迷惑掛けないし。」


「よく言うね。この4年間、毎回おぶって連れて帰ったの俺なんだけど。」




3回に1回は七瀬の上で吐いたっけ。


はは、いい思い出にしておこうよ。




「でも今日は私を連れて帰ってくれるんだよね、七瀬くん。」


「勝手に決めないでくださいよ。」


「えー、いいじゃん。たまには」



彼女の押しに「面倒っす。」って、思ってもない顔で笑って返す七瀬。




今日は、彼女なんだろうか。

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