イスラエルとアラブ

第12話

お釈迦様は「力で奪ったものは必ず力で奪われる」と諸行無常を説きました。

どんなに立派な設備や軍事力を持ってもその政権が続いたためしはない。

織田信長は悪魔の王と言われた軍事力を持っていたにもかかわらず

彼の死後たちまちその政権は崩壊しました。

ソビエトでさえ軍事力では連邦を維持できませんでした。

のらくろは「臆病者ほど設備を整えて自分の力を誇示したがるものだ、これを張子の虎という。

軍隊が暇ならこれほど結構なことはないよ」と言っておられました。

イスラエルがどれだけ軍事力を強化した所でいずれは「祇園精舎の鐘の声」

「盛者必衰の理を表す」「猛きものもついには滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ」

「エルサレムの鐘の声 諸行無常の響き有り テルアビブの花の色 盛者必衰の理を表す

おごれるイスラエルも久しからず ただ春の夜の夢の如し

思へばこの世は常の住み家にあらず

嘆きの壁に置く白露、水に宿る月よりなほあやし

ガザに花を詠じ、軍事力は先立つて無常の風に誘はるる

岩のドームの月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の雲にかくれり

人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり

一度生を享け、滅せぬもののあるべきか

これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ」

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