おみくじのない伊勢神宮

第11話

松飾や破魔矢のないことをなげいておられるようですが

だったら「お伊勢参り」をしてください。伊勢神宮には破魔矢も松飾もおみくじも

国旗掲揚場もありません。

これは伊勢神宮では個人的な祈願や平和に反する祈願を受け付けることが出来ないためで

松飾や破魔矢がなければ愛国心が保てないと言うなら伊勢神宮はその最たるものになります。

ところが実際はどうです?松飾や破魔矢、日の丸がなくても伊勢神宮には国の繁栄を願う人が

年間500万人もやってくる愛国者の巡礼場にまでなっているではありませんか!

ということは日本古来の文化を継承するにはこれらのものがなくても十分と言えるわけです。

古い建築を太古のまま残す必要もありません、伊勢神宮は「式年遷宮」で20年ごとに建て替えます

そのため私たちは太古のままの建築を現在でも見ることが出来ます。

さらに立て直した時に出た古い建材は全て全国の神社で使われます。

このリサイクルの思想が現代への批判にもなっています。


おみくじは全国の7割のシェアを造る神社が山口県にあるのをご存知でしょうか?

http://www.kanko-shunan.com/saihakken/josidousha.html

小さな神社などで自動販売機で売られるおみくじはほとんどここで製造されています。

大きな神社では自前で作ることも多いですが、例えば熱田神宮ですと昔ながらの活版印刷です。

熱田神宮のおみくじは全文青字で印刷されているのが特徴です。

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