hosokawa666のコラム

若者の生活観（3）

第5話

若者が就職口に困っているなら人手不足の業界に人を回せばいいというのは、それこそむちゃな考えです。

農漁業にしても価格変動が大きく、毎月７万円でも出せればいいほう。

これでは若い連中はついてくるどころか、ややもすれば最低賃金法違反で摘発されます。

そのために研修生名目でアジアの若者を安い賃金で使って摘発される例が後を絶ちません。

時給３００円しか払えないが人手はほしい、今の日本の農漁業や繊維産業はそんな状況です。

これでは給料が安くても生活の安定どころではありません。最低賃金の金額すら払えないのですから。

介護にしても入事情をよく聞いたのですが、介護保険の報酬の引き下げで

時給１０００円以下で休みなし、しかも資格免許も必要で最低２年はかかる

ひどいところでは３カ月も外に出してもらえない。これではみんなやめてしまい

さらに人手不足に拍車がかかる。

これでは商工業の世界に若者が飛びつくのは無理もないことです。

企業はやたらコミュニケーション能力を重視しますが、これに対してツイッターには非難が集中しています。

「バカバカしいわ。単に口が上手いとか、ウケが良いことを並べるんじゃない。就活生はおろか、人事まで勘違いしてやがる」

「面接で人に序列をつけて優秀な人材をとれるのか。既存の方法では面接官より優秀な人材はとれないと思う」

「昔ながらのやり方でこんな不透明な時代に生き残れるか」

「成長したいなら他と同じことしてどうするの？」

周りの人と同じことをして成長はありません。これが日本経済を立て直すカギになると思います。