32.パレスサイドビルディング

第32話

でじこたちはついに敵の本拠であるパレスサイドビルディングに到着した。

「何とも変わったビルですにょ」

「この2階に奴らの事務所がある。自分たちがやっておいて罪をなすりつけようとはふてえ奴らだ」

だが、このビルは構造が複雑でそう簡単に攻め込むことができない構造になっていた。

「平田先生・・・」

「大丈夫!なにしろ私の人生のほとんどはこのビルをぶっ潰すためにあったんだからな!」

そして平田先生は軍勢を3つに分けた。

「まず尾崎先生たちは、竹橋側に回ってもらいます。そしてうさださんたちは平川門の前に待機してもらいます。私とででじこちゃんは白山通りの北側の一ツ橋に回る。私がそこで黄色い旗を振ったら、うさださんたちは東側から突入して、私と一緒に屋上を目指してください。尾崎先生たちはそれを見たら、竹橋から東側入口に突入します。占領するのは2階と屋上だけです。私の計算では30分以内に作戦は完了します」

平田先生はでじことぴよこだけを連れて、パレスサイドビルディングの北側にある一ツ橋にむかった。

「いよいよだな、それじゃ二人は私が合図したら、あの門とそのそばにある地下駐車場入り口めがけて「目からビーム」やってくれ」

そういうと、平田先生はどこから持ち出したか、何本ものロケット砲を一ツ橋に取り付けた。

「それじゃいくか。1,2の3でやるぞ!」

平田先生が号令を出すと、でじことぴよこは一斉に「目からビーム」と「口からバズーカ」を発射した。

「よし、いいぞ!」

すかさず平田先生はパレスサイドビルディングにロケット砲を発射した。

「これで今日限りでパレスサイドビルディングもおしまいじゃ!」

すかさず平田先生が黄色い旗を振って合図をすると、パレスサイドビルディングを取り囲んだ軍勢が一斉に中に乱入した。

「目指すはまず2階だ!リーダーズダイジェストを占拠せよ!」

既に2階にはバリケードがあったが、軍勢は簡単に乗り越えてしまった。少々血なまぐさい争いはあったが、軍勢の勢いには勝てなかった。

「急げ!幹部は屋上から脱出するぞ!」

でじこたちは急な階段を上って行った。

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