24.門司のはたごや

第24話

下関から海を渡ると門司という町に着く。普通は鉄道か関門橋で渡るのだが、平田先生はあえて連絡船で渡ろうといった。

連絡船は汽笛を立てながらおよそ10分で門司港に到着した。

すると、岸壁には大勢の人が待ち構えていた。

「お帰りなさい、東大教授・平田道明」

「お帰りなさいってどういうことにょ」

平田先生は真っ先に船を下り、花束を受け取った

カメラのフラッシュがたかれる中をでじこたちが駆け寄った

「平田先生、その子たちは?」

「ああ」といって、平田先生はでじこを抱き寄せ、自分の前に据えた。

「諸君、この子はでじこちゃんといって、私の跡継ぎだ」

とたんに周囲がざわめいた

「跡継ぎ?めんどくさいにょ」


でじこたちは平田先生の案内で車に乗った。

「そろそろ昼だ、ラーメンでも食べないか?」

「ラーメン、もうちょっと高級なほうがいいにょ」

「ぷちこは納豆がいいにゅ」

「ちょっと待って、ここは確か九州よね」

「ああ、そうだが」

「と、いうことはとんこつラーメン、食べたーい」

「ああ、とんこつだよ」

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