19.三宮の再会

第19話

宝塚を発った一行は神戸へ向かった

「結局何もわからなかったにょ」

「無理もない、相手は「未知の国」「ならず者国家」とまで言われるほどだからな。わからないことだらけなのも無理はない。私ですらわからないことだらけだ」

三宮に着いた一行は程なく喫茶店に入った。

「昔は東京でもろくな喫茶店がなくてね、夜行列車に乗ってここまで来たもんだよ。コーヒー一杯飲むためだけにね」

「でじこたちも飲みたいにょ」

「わかった、カフェラテ8つ頼む」

そこへいきなり漁船が突っ込んできた。

「なによ!」

「魚みゃー」

「みけ、おまえまた魚を追っているのかにょ?」

「でじここそなにしてるみゃ?」

「ここでコーヒーを飲もうとしたにょ」

「でじこちゃんのお友達かい?」

「デジキャラット星で一緒だったみけにょ」

「お魚屋さんの娘にゅ」

そこへ寝たままの女の子が落ちてきた。

「りんなも一緒だったのかにょ?」

「おはようございますみゅ」

「マスター、ラテ2つ追加、都合10杯!」


「こいつはみけといってお魚屋さんの娘だにょ」

「地球に修行しに来たみゃ」

「そして、こいつがりんな、ケーキ屋さんの娘にょ」

「おじゃましますにゅ」

「ほう、これはこの街にふさわしい子が来たね。私の名は平田道明、東京大学教授だ」

「偉い大学の先生にょ」

「これはこれは・・・」

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