18.旅館にて

第18話

温泉に入って夕食は旅館で食べることになった。

「神戸牛ステーキでございます」

「うわっ、すごいにょ」

「最初からここで食べればよかったな」

「あかりったら」

すると平田先生は手を差し出した。

「吉村さん、しばらく美香と二人きりにしてあげてください。共に戦った戦友なんですから」

しばらく二人は何か話した後、大広間へ移動した。


みんなが食べ終わった後、あかりがやってきた。

「皆さん大広間にきてくれない?」

でじこたちが大広間に行くと、美香が舞台衣装に着替えていた、あかりもである。

「叔父上、さっきの言葉を一条さんが聞いていて、衣装の持ち出しを許可してくれたんです」

「うさだあかりと平田美香の特別舞台!始まり始まり!」

「演目は「哀しみのコルドバ」!」

二人は早速舞台を始めた。

「さすが、二人とも大女優にょ!こんな舞台2度と見られないにょ!」


演技が終わると二人とも平田先生のそばに駆け寄った。

「叔父上、いかがでした?うさだあかりと平田美香の特別舞台、楽しんでいただけましたか?」

「すごかったにょ!」

しかし、平田先生は身じろぎしない

「叔父上!」

「ん、いや、あまりにすごすぎて言葉が出ないよ。美香!退団後の道は決まったな!あかり殿と組んで劇団やれ!」

「トップになったばかりなのにもう退団の話ですか?」

「いや、今日はすごいものを見せてもらった!興奮して眠れるかなあ」

「あかりは美香さんとコンビ組むといいにょ」

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