5.自分ならできると信じるものが最後に笑う
第5話
店長が10冊ほど奥から本を持ってきた。
「プロジェクトZ 町の輝きを取り戻せ!地方都市復活大作戦!
名古屋に東京の店を呼ぼう!商売の壁に挑んだ男たちのドラマ!」
「原作・平田道明・・・これ先生が書いたんですか?」
「ゲーマーズが名古屋店を出すとき、平田先生にはずいぶんと助けていただきましたからね」
「あの頃は私は大阪大学や名古屋大学で教えていて、そして東大教授になったんだよ、何とか名古屋の町に明るさを取り戻したくてね、いろんな店を呼んだものだ」
そう言いながら平田先生は本にサインしてでじこたちに渡した。
でじこが受け取った本にはこう書いてあった。
「自分ならできると信じるものが最後に笑う 平田道明」
それから一週間が過ぎた。ゲーマーズは仮営業していたが、でじこたちは相変わらずお店で働いていた。
「読んでみると結構おもしろい漫画だったにょ」
「今回はでじこの漫画読みとさぼりは黙っておくゲマ」
「さてと、早く片付けないと、今日は「プロジェクトZ」の日よ」
「テレビかにょ、みるにょ!」
「プロジェクトZ」は毎週火曜日の夜9時から放送だった。
「いよいよにょ!」
ところがいつまでたっても放送が始まらない。
「おかしいにょ?」
すると突然ニュース速報が流れた。
「東京大学教授の平田道明容疑者が逮捕されました」
な、なんですとにょ~
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