4.謎のコイン

第4話

でじこたちはゲーマーズへ帰った。

店は既に半分近くが壊れていたが、商品は大きなもの以外はほとんどが無事だった。

「ただいまにょ!」

「お帰りなさい、でじこちゃん」

平田先生を見るなり店長の顔が変わった。

「ひ、平田先生・・・」

「偶然この子たちを助けたんだ」

「ありがとうございます」

「店長しゃん、知っているのかにょ?」

「テレビ番組「プロジェクトZ」や「その時歴史が動いた」によく出てくる偉い先生ですよ」

「すごいじゃない!「プロジェクトZ」といったら人気番組よ!」

「そんなに偉い先生だったのかにょ?」

「でじこの目からビームが通用しないはずにゅ」


「先生、ぷちこさっきこんなもの拾ったにゅ」

ぷちこはコインと布の切れ端を平田先生に出した。

「なんなの?それ?」

「平田先生知っていますか?」

「いや、分からんな」

「偉い学者にしては情けないですにょ」

「いや、待て、調べる方法はある。コインは名古屋のUFJ銀行貨幣博物館に、布は

産業技術記念館に持ち込めば分かるだろう」

「なるほど、博物館で調べてもらえば分かるわけですね」

「店長、実はね、私は来週名古屋に行くことになっているんだ」

「へええーっ」

「ゲーマーズの名古屋支店でサイン会があってね」

「誰かのサインもらいにいくのかにょ」

「ゲーマーズ名古屋店のイベントというと、今は確か「プロジェクトZ フェア」でしたね」

「そう、私がサイン会をやることになっている」

「プロジェクトZ、そんな漫画あったかにょ?」

「でじこも読みなさいよ!今、すごく売れてんのよ!」

「よかったら一冊ずつサインしてあげようか」

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