86.海の上のピアニスト

第86話

映画「海の上のピアニスト」20世紀初頭に船の中に置き去りにされた主人公、

ナインティーン・ハンドレットはやがて船の上で成長し、有名なピアニストになる。が、船の時代は終わろうとしていた。

周りの人間は彼に船を降りる様勧めたが彼は降りようとしない。

やがて時代は船から航空機の時代になり、彼の乗る船も老朽化で引退し、いよいよ爆破されようとしていた。

その時同僚のトランペット奏者が彼を助けに船の中へ向かったが、彼はこういった、

「所詮僕は船の中でしか生きられない人間だ。船を降りる事ができなければ

人生を降りるしかないだろう」

その言葉どおり、彼は船と運命を共にした。

コミケの参加者の過半数は、どういう意味にせよ彼と同じ道をたどることになる。「コミケをやめることができなければ、人生をやめるしかないだろう」

こういってほとんどの連中は消えていくだろう。

今のうちによく考えておいたほうがいい。

「コミケをやめますか?それとも人間やめますか?」

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