58.次代への創造と提案
第58話
シルバーロリータファッション」これも最近若い女の子に流行の
かわいい衣装「ロリータファッション」私はこれをシニア世代の人に着ていただく事はできないかと考えた。しかし、ロリータ服を愛好している女の子誰もが「無茶だ」と言った。理由は私が男である上、ロリータ服にはそれなりの理念がある、それをぶっ壊すのか、それにこれは若い人の特権だという人もいた。
そう言うなら、そんな理念ぶっ壊していい。どの世代にも着られるものでなければダメだ。ちょっとした工夫と風潮があれば年配の女性が着られるはずだ。
今の時代、特定の年齢層や性別をターゲットにした商売は成り立たない。
少子化が進む現在、若い世代をターゲットにしていたらいつかは客が来なくなるからだ。
関西ならいいが、細川さんは関東の人、無茶ですよといった人もいた。
が、関西で売れるならそれで結構と私は言った。なぜなら、私は関東の人間には少なからず関西への憧れがあることを知っていたからだ。
かつて、江戸時代には関西の文化や薄い味は碓氷峠を越えて関東へはいってきた。それほど文化は関西主導の時代が長く続いた。
ファッション文化が東京中心になったのは戦後になってからだ。
私はフリルを半分程度に減らし、服の色は青か緑系統とし、アクセサリーでかわいさを演出して、シニア世代に着ていただく事を考えている。
私が「シルバーロリータファッション」を提唱するのは、今までおしゃれが思うようにできなかった人たちに新しいおしゃれのあり方を提案するのが目的だが、もうひとつ目的がある。現在、「ロリータファッション」を愛好している
二十代の女性はいずれ年を取り、家庭を持つときが来る。
そうなったときに自由に自分の個性を発揮できるおしゃれが無いとなるとどうなるか?現在20代の女性が60を超えたときでも自分を演出できるように
今からシルバー世代向けのおしゃれを立ち上げておく必要がある。
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