33.優勝旗町田へ帰る

第33話

1976年、夏の甲子園。

町田市の桜美林学園が全国優勝を果たした。

このときのナインは、全員町田市役所前に集合し、10万人からのパレードの歓迎を受けた。

優勝旗が箱根の山を越えることすら難しい時代。東京代表の優勝はなんと昭和に入ってから初めてのことで、大正時代慶応が優勝して以来のことだった。

桜美林の優勝は強烈なインパクトを与えた。現在でも日本のあちこちで

桜美林の優勝を今なお記憶している人も多い。

現在まで夏の大会西東京代表で全国優勝したのは町田にある学校しかない。

東東京を加えても板橋の帝京学園くらいしかない。

さて、そんな2001年、町田の歴史に新しい1ページが加わる。

同じ町田市で、「戦車道路」で桜美林とつながっている学校があった。

日大三高である。この「ダイナマイト打線」はよく爆発してくれた.。

いつも出場しても一回戦で負けていただけに、3回勝てばいいほうかなと思っていたのだが、3回どころかいいところまでいくかなと考えていた。

だが、結局は一番いいところまで行ってくれたのである。

日大三高は桜美林以来25年ぶりに町田市役所へ夏の甲子園優勝旗を持ち帰ったのだ。

そして2011年にもまたも日大三高は町田へ優勝旗を持ち帰ってくれた。

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