24.バブルの門と西への憧れ(後)
第24話
私は関西の人にどうして関東人は関西を目の敵にするのだとよく聞かれる。
すると、私はこういうのだ。
「ゲルマン民族の大移動を知っているかい?彼らはローマを滅ぼそうとしてやってきたわけじゃない。それは結果に過ぎない。当時のローマには豊かな文化があった。ローマは文化と法で世界を征服したといわれるくらいローマの法律と文化は優れていたのだよ。関東の人にとって関西は打倒すべき敵じゃない。自分たちが入って住むべき憧れの世界なのだ。目を閉じれば広がる通天閣の明かりがわれらを呼んでいるのだ。」
私が大阪から町田へ持って帰りたいものはたくさんある。河内音頭やニュートラムまで世相を誰でも楽しく歌う河内音頭は東京にありえないものだったからだ。
21.選挙宝くじ
若者の投票率低下が言われて久しいが、私はこれを上げる画期的な方法を考えている。
外国では投票しないと処罰する国もあるが、アジアでこんな「なかぬなら殺してしまえ」では通用しない。「なくまで待とう」では遅すぎる!
ならば、「なかぬならなかせてみせよう」をやってみよう。
選挙の際に投票した人に配る「投票済み証」名古屋市は本のしおりになっているが、私はこれに番号を印刷して宝くじにできないかと考えていた。または宝くじそのものを配ってもいい。一等賞金は50万円程度、その代わり本数は多くする。これなら宝くじ目当てでみんな来るだろう。
下手に投票を呼びかける宣伝費を使うより効果は確実なはず。
2001年参議院選挙のとき、名古屋市の中堅スーパー「ヤマナカ」が「投票済み証」をそのままスーパーの割引券にした。効果は上がったのだ!
私が東京に希望が持てるようになったのは1995年になってからだった。
名古屋では誰に話してもまともに信じてもらえなかった「青島幸男東京都知事」の誕生である。選挙運動をせずに都知事になったのは驚くべきことだった。
と、同時に今までの価値観や常識が覆った瞬間でもあった!
この頃は、現在の町田ルミネのあたりにロッテリアがあるほかは、町田駅前はほぼ現在の形になっていった。
町田中央図書館もこの頃エルシイに移ってきた。それまでは現在のさるびあ図書館が中央図書館だったのである。サルビアは町田市の花だ。
町田市の公共施設にはどこへ行ってもサルビアが植えられている。
また、町田市の移動図書館車の名は「さるびあ号」という。
さるびあ図書館の名はここから生まれたのかもしれない。
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