12.荒れる学校
第12話
私が中学のころ、有名な忠生中事件が起きたが、この頃は町田市内の各中学校で暴力が頻発していた。
この頃、子供たちはナイフを携帯することもあった。
当時の子供たちは警察の力など当てにしてなかった。子供たちは大人のやることをよく見ていた。この頃役人の汚職事件は毎日のように頻発していた。
人々の模範となるべき公務員が汚職をやっていたら、子供たちが行政を信じられなくなるのは当たり前だ。
私の所にはよくどうしたらいじめがなくなるかという相談が来る。
が、私はいつもこう答える。「いじめなどなくなると思うほうがおろかなんだよ」
なぜなら、いじめは差別に端を発するからだ。この世に差別がある限りいじめはなくならない。そして、この世に人が住む限り差別と宗教は無くならない。なぜなら人間というのは一人で生きて行けない弱い生き物だからだ。
どうしてもいじめをなくしたければ、家庭裁判所に「いじめ対策部」をつくるほかない。
裁判官を長とするいじめ専門解決機関で、子供たちが単独で申し立てができ、出席停止、面会禁止などの決定や仮処分を出せる機関だ。
もし、子供たちがその処分に不服というなら、裁判所に向かって石を投げさせてみればよい、いつの日か、投げた石は子供たち自身に向かって帰ってくるはずだから。
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