2018年現状の報告

第55話

それでは、2018年のハッピーネットワークの現状を報告しよう。

実は私は2007年からハッピーネットワークについての統計を取っている。

これを見ると月ごとの変動はあるが、確実に年を追うごとに会員は減少傾向にある。

私が統計を取り始めた頃は、毎月230ページ、150人以上の投稿者であった。これが年を追うごとに減少し、2012年12月号を最後に以後200ページを超えることはなく、今や150ページがやっとの有様だ。

投稿者数については、2011年12月号で初めて100人を下回った。その後増減はあったが、2013年4月以降は90人を上回る月はない。2014年5月号に至っては、ページ数134ページ、投稿者数70人にまで減少してしまった。これは最盛期と比較すると、ページ数は三分の一、投稿者数は7分の1にまで落ちている。私が統計を取り始めた2007年10月と比較しても半分以下にまで落ち込んでいる。

年ごとの統計では、2009年は対前年比5%増加であったが、2010年以降は減少が続き、特に2012年は19.4%、2013年は8.3%それぞれ減少している。2014年も前年同月比10%以上の減少が続いており、減少幅は少なくなるものの対前年比で減少は避けられない。同人誌とビジネスをごっちゃにするのもはばかられるが、普通の会社では対前年度比割れなど起こそうものなら経営陣が責任を追及される。大企業など一回やればたちまち株主総会で社長がつるし上げられる。どんなにゆるい会社や法人でも三年連続対前年度比割れを起こせば更迭は当たり前。それをやっていてなぜ無事でいるかがちょっと私には信じられない。

さて、前章を書いてからだいぶ経ってしまったが、その後も会員数や規模は順調に減少の一途をたどり、2017年になるともはや主宰もあきらめてしまったのか、てこ入れもせず勧誘も聞かない日が続いた。

さらに会員数もホームページの表記では100名という表記に下がったが、以前から会員数を水増ししているという疑惑は絶えなかったので、もはや100人すら維持できないほどの規模なのだろう。ページ数すら遠慮がちに90ページと書いている。

2018年9月号はとうとう創刊以来の大記録、80ページに投稿者44名という史上最悪の記録を打ち立てた。これが20世紀なら500ページの会誌に500人の会員という触れ込みだった。

ハッピーカードも365枚とこれも史上最低で、一人平均8枚という。これが1年前までなら20~30枚届きますと書いてあった。

これをもとに推計した結果のもとでは、2017年後半から純利益は10万もなく、2018年9月号の発行利益は5万円を切った。

そして年間では、2010年以降17年まで8年連続対前年比割れをしている。2009年と2017年とでは参加者もページも半減しているのだ。

想定される収入も2009年は600万円を確保していたが、

2018年は200万円がせいぜいだ。むろんそこから各種の経費や税金は払わなければならない。2018年もやはり二桁減少と25万円の収入減は覚悟しなければならない。年間利益は80万円にとどまるだろう。

ハッピーネットワークの年間利益は8年連続減少というのは先に述べたが、このうち二ケタの大幅減少は、12,14,15,17年の4回起きている。18年も二ケタ減少は確実だ。

特筆されるのが12年と17年で、12年は54万円、19.4%と金額としては史上最大の減少だった。17年も減少幅は35万円と金額としては減り幅が少ないが、減少率は35%と過去最高を記録している。

これからわかるように、もはやハッピーネットワークは事業としては成り立たず、年金収入より低いことがわかる。家があるだけまだいいが、五万円ではとても生活が成り立たないのは明らかである。

本人の60歳(2021年11月15日)まではやるだろうが、そこまで彼の体力が残っているとは到底思えない。なによりそこまで持つかわからない。本人はアルバイトをして生計を支えていると聞くが、高血圧で治療のすべがない彼がどこまで耐えられるか?

すでにアルバイトの全額を突っ込んでいると思う。

が、10年間追い続けていずれにしろもはや駄目だろうというのが結論だ。


(追記)

10年どころか予定通り2023年に廃刊でも、この記事を記載してから5年と持たなかった。

年間収入はすでに36万円を割るほどになっていたのだ。

2021年3月号ではなんと78ページに投稿者37名とさらに減っていたのだ。

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