勧誘の手口

第48話

最近新しい手口をH氏は行っているが、それが恐ろしいことになっているのが分からないらしい。

実は、先に述べた「ハッピーネットワーク悪質情報まとめサイト」は、新たに情報を追加し、H氏の住所と電話番号を乗せた。それによると、彼の住所は浦賀駅南側のちょうど浦賀警察署のあたりに立っている。犯罪者としては何と大胆な。いや、犯罪者であるからこそおびえて警察署の裏手に住んだのだろう。しかも浦賀とは明らかにアメリカから手を貸そうとすれば容易な土地柄である。いかに米国本社とのつながりがあるかがしのばれる。

家の作りも典型的なアメリカの住宅に相違ない。これはいよいよアメリカが手を貸したとみて間違いない。

また、過去に自分が除名しておいて、その後に勧誘したという話も聞くようになった。なんと虫のいい話だが、この連絡には随分心配しているから、元気なら戻っておいでと書かれている。この手紙を見て随分心配しているから戻ろうかという気になる者よりも早くH氏と縁を切りたいと願うものが多いと聞く。

そこで私がアドバイスをすると、結論から言って返信はがきは絶対に出してはならない。一番いいのは手紙が来た時点で封を開かずそのまま宛名に「受け取り拒否」と赤字で書いて、そのままポストに投函すれば無料で宛先に返送される。

もし開封してしまった場合はどうするかというと、これは直ちに処分するのが望ましいが、返信はがきには家族名義または「大家」と名乗り、名義は適当な架空名義で、住所は自分の現住所で「何月何日に亡くなりました」とか「昨年逮捕され現在は刑務所におります」などと書いて返送すればよい。まさか故人に勧誘はしないだろうし、ハッピーネットワークは会員が逮捕されて刑務所に入れば自動的に会員資格を失うので、それ以上追ってくることはない。

但しそのためにわざと犯罪を起こして刑務所に入るなどという行為は行わないように厳しく私から戒めておく。

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