マスゴミと呼ばれて

第43話

今ではマスコミではなく「マスゴミ」という別称もあるという、いやこれは面白いあだ名で「増すゴミ」とも読める。これはぜひ片づけてもらいたいものだ。

アメリカなどそれがひどいらしい、どのマスコミもニューヨークタイムズの記事を転載するので、どのマスコミも流すニュースが一緒だという。これでボキャブラリが生まれるものか。

私は中学時代にこれがわかっていたため、重要なニュースが流れた際には必ずロンドンBBC放送のスイッチを入れた。海外関係においては日本のテレビよりニュースが早かったのだ。まさに「世界一速く、世界一正確で、世界一公平」なニュースである。

アメリカの雑誌はひどいもので、「ニューズウィーク」誌が何と1ドルで売られる有様になっているという。日本円でいえばチョコ一枚が買えるかどうかくらいだ。

つまりそこまで報道の価値は落ちてしまったのだ。これを暖簾に胡坐をかいた商売と言わずしてなんというだろう。

この責任は編集者と記者にある。いい加減な記事を書けば読者に見放されるのは当然だろう。その先駆けとしては良くも悪くも「リーダーズダイジェストが全てだ。リーダーズダイジェストの存在こそが全ての間違いだった」ということである。

だから私は二度とリーダーズダイジェスト、そしてその後身であるハッピーネットワークの営業を許し、これ以上被害者を出す世の中にしてはならない!

この本を読む読者の中にはハッピーネットワークの体制について行けずに退会した元会員もいると思うが、その中の一人でもこの本を読んでいれば自分に語りかけてほしい。H氏について行って自分はどういう目にあったかということを考えれば、その贖罪として何をなすべきかということがわかると思う。つまり二度と自分のような被害者を出してはならないということだ。そのために自分が何をすべきか考えてほしい。私はまだ良心が残っている人間の心というものを動かすことにかけてみたいと思う。

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