法律違反の指摘

第34話

ハッピーネットワークは数々の法律違反行為を勧誘している。H氏は、現金書留によらず普通郵便で現金を送ることを推奨しているがこれは郵便法第18条による違反行為である。これをやる目的はというとてっとり早く裏金を手に入れる方法に他ならない。但し罰則はない。だからと言って行っていいことではないということは申し上げておく。

(通常は発覚した時点で郵便局に呼び出されて改めて現金書留の差出を行うようだ)

どうしてもH氏から頼まれたときはいい方法がある。それは「ドル札」で送ることだ。

ドル札は日本の法律では通貨ではないため、商品券同様普通郵便で送ることができる。実際に私はドル札をエアメールに入れて送ったことが何度もある。

かつてはパスポートがなければ両替はできなかったが、現在では外為法により金融機関であればどこでも円とドルの両替ができるようになった。私の住んでいる町にも夜7時まで営業しているカレンシーショップがあって申込書さえ記入すればいつでも外貨に交換ができる。ユーロをおすすめしない理由は、ドル札に比べて両替手数料が1.5倍と高いことと札の大きさが大きすぎてうまく封筒に入らないからだ。スターリング・ポンドだともっと両替手数料が高くなる。しかも営業時間中に銀行または郵便局へ行けばいつでも換金できるのがこの方法のメリットだ。ドル札でも現金は現金だから「ドル建てで払った」といえばH氏が日本円以外の支払いを認めないと公式アナウンスしていない限りにおいてその支払いは有効とみなされる。

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