社会人たちの反乱

当然ながらこうした組織に参加するのは、世間知らずで時間のある主婦や中高生が多くこうした方々から一人年平均6万円以上を容赦なく取り立てるのだからそれに対する批判が起きるのも当然だった。

H氏は当初はMY詩集の会員をターゲットにして勧誘をしていた。このため、MY詩集の内部は「ハッピーネットワークの会員」であるMY詩集の会員と、「ハッピーネットワークの会員ではない」MY詩集の会員に分裂して騒動が起こった。前者は主婦、公務員、学生などで構成され、後者は民間企業に勤める社会人たちで構成された。勢力としてはやや前者が優勢だったが、団結力と知能は後者のほうが優れていた。特筆すべきは、家庭に入っている主婦でも、結婚前に民間企業のOLや店長などの管理職以上の地位にあった人は後者に入った人が多かった。そのためだろうか、私は前者と後者の両方に友人がいたが、事件から15年以上たった現在後者のほうにいた友人たちとは今でも頻繁に連絡を取り合ったり会ったりするのだが、前者のほうにいた友人たちは散り散りになって消息がつかめる人は誰もいない。

この話では「ハッピーネットワーク」支持者である前者の人たちを「主流派」、批判的な人たちを「反主流派」と呼ぶことにする。私はもちろん「反主流派」である。