第45話
物事を良く考えもせず、感情で動くような激情型。
平たく言えば、扱いにくい女だった。
なぜ、そんな佳代を俺は自分の嫁にしたのか。
「汚点だな。」
俺は、ぽつりと小さく呟く。
“栗原”の名前だけで妻を選んだ、俺の失態。
「佳代、俺はお前と離婚しても良いと思っている。」
「っっ、どうして?」
「俺達は、政略結婚だ。お互いに愛情が無かったのだから、離婚も致し方ない事だろ?」
不思議な事はない。
佳代との結婚は政略の為であり、恋愛感情は二の次だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます