第7話 読者の離脱を防ぐには
今回は読者の離脱を防ぐ方法について考えます。
一番離脱率が高いのは、第1話から第2話にかけてだと思います。第1話から半減していたら赤信号です。第1話を読んだということは、少なくとも興味を持った、ということです。第2話に進まないのは、第1話が期待していた内容ではなかったためです。
では、「期待していた内容でなかった」という感情は、どこから来るのか。それは、タイトル、キャッチコピー、紹介文との乖離です。
例えば、異世界ファンタジーで「転生して、最強の剣士になる」と紹介文を書いていながら、第1話で転生しなければ、読者が離脱しても文句は言えません。分かりやすく、極端な例を出しました。
すでに、第1話を公開している状態で、どうギャップを埋めるか。
その1。第1話の終わり方を変えてみる。第1話を読んだ後に、「第2話まで読んでから続きを読むか決めよう」と思わせるためには、第1話の終わり方が重要です。「第2話で期待していた内容になりそうだ」と予感・期待させましょう。
その2。力技で第1話に第2話の話を合体させてみる。第2話では物語が動き出すはずですから、期待感とのギャップを埋める方法の一つです。ただ、第2話をそのままコピペすればいいとは限りませんから、最終手段です。この場合、第2話を削除するはずですから、第1話と元々第3話だったエピソードとのPV差を気にしないようにしましょう。
これらの手段が使えない場合は、ご自身で考えてください。一般論として挙げられるのは上記2つだけです。
エピソードが進むにつれて、PVが減るのは当たり前です。これは気にしないようにしましょう。しかし、少しだけ改善するかもしれない方法があります。
読者を物に例えるなら、グライダーです。第1話で興味を持たせても、その効果はどんどん失われていきます。これはグライダーがどんどんと地上へ向かって落ちていくのと同じです。
読者がグライダーなら、どうすれば失速・墜落しないか。引っ張り続ければいいのです。グライダーというのはあくまでも例えです。グライダーそのものと違い、引っ張り続けることが可能です。
では、どのようにして引っ張り続けるか。物語全体だけではなく、一つのくくりの中でも起承転結を活かすことです。
一つのくくりとは、例えば「起」の中を、より小さい起承転結で構成することです。ただ、ここで「結」の部分では、次のくくりへと続く終わり方にする必要があります。ミステリーならば、事件が起こり、解決する。その解決が本筋の事件のヒントになる、こういう流れです。
ここまで、読者の離脱を減らす方法を書きました。あくまでも一般論なので、参考程度にしてください。
※読者をグライダーに例える考えは、外山滋比古氏の著作から着想を得ました。
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