第6話 主要ジャンルを書くべき理由とアイデアの思いつき方

 今回は主要ジャンルを書くべき理由です。私も含め誰にでも得意不得意があります。小説のジャンルも同じです。しかし、一度は主要ジャンルを書くべきだ、というのが持論です。今回はそのメリットについて書きたいと思います。


※主要ジャンルは「(異世界・現代)ファンタジー」「ラブコメ」と定義します。

※すでに爆発的にヒットしている方は対象外です。



 異世界ファンタジーを専門に書く人がいるとします。その人が書きたいと思うからには、今までに他の方の作品を読んで感銘を受けたはずです。では、他のジャンルは読んでいるのか、というと異世界ファンタジーに偏りがあるのではないでしょうか。至極当然だと思います。



 しかし、得意ジャンル以外を書くならば、そのジャンルについて、先行作品を読み、傾向、書き方などを分析する必要があります。人によっては手間で時間が無駄だと感じる方もいると思います。



 では、他のジャンルを書くべき理由とは何か。それは各ジャンルのテンプレを押さえることで、自分の書きたいジャンルに活かせるからです。今回、主要ジャンルと定義した作品は分かりやすいテンプレがあります。ですから、書くにあたって傾向などについて、深く考える必要はありません。



 さて、ここでサブタイトル後半の「アイデアの思いつき方」に話は移ります。同じジャンルを書いていると、いつかネタが尽きると思います。そういう時に主要ジャンルを書くことで、別の切り口から得意ジャンルのネタを思いついたり、二つのジャンルが化学反応を起こしてネタが出来上がると考えています。



 もし、苦でなければ、現代ドラマ、恋愛、ミステリーなども書くことをお勧めします。欲を言えば全ジャンルです。ミステリーについては、小説という形にしなくても、プロットレベルでOKです。ミステリーから得られる要素は伏線の張り方と回収の仕方を学ぶためだからです。



 ここからは本筋から外れます。メインジャンル以外を書く理由はもう一つあります。カクヨムで活動するにあたって、リワードが目当てという方もいると思います。普通に考えれば異世界ファンタジー一択ですが、必ずしも自身の作風と合うかは別です。リワードが目的であれば、自身の合うジャンル、つまり、ウケたジャンルを書き続ければいいのです。その適性を見極めたい方は、主要ジャンル以外も書くことをお勧めします。食わず嫌いならぬ書かず嫌いはもったいないと思います。



 今回はこの辺で。

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読者の疑問に答える創作論 雨宮 徹 @AmemiyaTooru1993

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