第5話 AIをうまく使う

 皆さんは「これはいいタイトルを思いついた」と思っても、「これ、既存作品とタイトルが似てないか?」「パクりと言われないか?」など、不安になることがあると思います。これらは大抵AIを使えば解決します。



 私はChatGPTを使っています。使う場面は下記の時です。


・タイトルなどに斬新性があるか? 前例の有無

・ストーリーのオリジナリティの評価

・ミステリーのトリックは理論的に筋が通っているか




 まず、斬新性について。冒頭で書いたように、ネットで調べても、類似例がないかについては答えが出ません。もちろん、AIも完璧ではありませんが、すぐに回答が出るという点で、ネットサーフィンより優秀で効率がいいです。



 次にストーリーのオリジナリティについて。ざっくりとしたストーリーを入力すると、それに対してAIなりの答えが返ってきます。いざ、作品を書き出しても、「果たして、これはオリジナリティがあるのだろうか」と疑問が湧き出ると、筆が進まなくなります。事前にAIに聞くことで、心配を払拭できるかと思います。もちろん、AIにも限界がありますから、あくまでも参考にとどめましょう。



 最後に。私はミステリーを中心に書くのですが、物理的トリックが成立するか、不安になる時があります。この時も状況を入力すれば、「ここの部分は現実的に無理です」などの回答をくれます。ミステリーにおいて、トリックが成立しないのは致命的なので、ミステリーを執筆される方は、このように論理的に筋が通っているか、確認することをお勧めします。



 簡単にまとめると、うまく使えばAIは優秀な編集者のように働いてくれる、ということです。ただ、あくまでも参考にとどめましょう。

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