第14話 こんな夢を見た
車通りのない車道を走る、1台のトラック型のミニカー。近くで子どもが遊んでいる様子なんてない。普通に我が物顔でミニカーが走っている。
それは歩道を歩く私と並走していて、ジジジジジと無機質な音を立ててついてくる。段々と気味が悪くなった私はダッシュするも、それはずっと私を追いかけてくる――。
ふと気がつくと、私はトラックの荷台に立っていた。ジジジジジと音がした方向に振り返ると、運転席の後ろ、トラクタ部分でガシャンガシャンと肉断機が際限なく動いている。
その時、ランニングベルトのようにトラックの床が動き始めた。――走り続けなければ。ミンチにされた私は、どこへ運ばれるのだろう?
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