第6話

探し始めてからもうすぐ30分が経とうとしていた。いや、もう経ってるってパターンも十分考えられる。




そのせいなのか、最初は元気だったみゆも段々と元気が薄れてきていた。




「……たい焼き食うか?」




餓鬼への接し方がよくわからない俺は、とりあえず食い物で釣ってみようと考え、視界に入ったたい焼き屋を指さした。




「……みゆ、クリームがいい!」




そんな俺の作戦にまんまと引っかかったみゆは返事に加えメニューまでを口に出し、無邪気に笑う。




「たい焼き2つ。一つはクリームで」




注文するとたい焼きはすぐに出来上がり、近くにあった階段の前にカートを止め、俺は階段に座り、みゆはカートから動くことなく、おいしそうにクリーム味のたい焼きを食べていた。





「美味いか?」



「うんっ!お兄ちゃんありがとうっ」




柄にもなく、餓鬼の笑顔に癒された俺は「そっか」といいながらみゆの頭をくしゃくしゃっとした。

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