第5話

「お兄ちゃん、みゆのパパがどこにいるか知ってるの?」




カートから顔を出して笑うちびっ子……みゆに「知るわけねーだろ」とバカ正直に答えると、それが失敗だったらしく、途端に涙目になられた。




「あー…嘘、ちゃんと知ってっから」




カートを押しながら左手で頭をガシガシとすると餓鬼ってのは単純で、すぐに笑顔を取り戻した。




「けどまあ、場所は分かっても顔は知らねーから、居たら教えろよ?」




「うんっ!」

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