第4話

あれから3分。




ようやくのことでカートを使えばいいじゃねーかと気づいた俺はちびっ子の親探しを一時中断して、カートを求めて入り口に戻った。




そして、やっと左手が軽くなった俺は大分楽な気持ちで親探しを再開した。





「おにーちゃんっ!」




カートを押しだした俺の手を引っ張り目をキラキラ輝かせながらちびっ子が笑う。




「ジェットコースターして?!」



「……ジェット、コースター?」





言うなり俺の手を離してカートの下の段に体育座りをし出すちびっ子。




3歳児あたりの餓鬼は気楽でいいな…




妙なことを思いながらもジェットコースターというからにはこの状態で走り回れってな感じなんだろうと予感した俺は





「浦島太郎の気分になるだけにしろ」




カートに座るちびっ子にそう言い聞かせて、相変わらずの速度でカートを押した。

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