面接と小説は似ている。

夕日ゆうや

小説と面接の類似点はこうではないだろうか? 異論は認める。

 私は今、転職活動中だ。

 まあ事情は人それぞれだし、私の今の話はこの際あまり関係ないだろう。

 前置きはこれくらいにして本題に入る。



 面接では人柄を見られる。

 おおよそ大抵の人は価値ある命だろう。

 軽犯罪者でもその命を簡単には否定できまい。

 面接で落ちる理由の一番は、その人の人柄を発揮できないことにある。


 それは小説でも同じではないだろうか?

 小説の価値を見いだすにはその小説のキャッチコピー、描画不足などなど。

 きっと書き手にとってはその作品を否定することは難しいのではないだろうか?

 いっときでも楽しいと感じたから書いたのだ。

 それを否定することは容易ではない。



 そこで面接でよくある質問を思い出してみよう。


Q1.自己紹介をお願いします。

 つまりは小説のあらすじみたいなものだ。

 これがなければあなたがどいう人か、どんな属性なのか分からない。


Q2.志望動機をお願いします。

 つまりは小説のキャッチコピーである。

 会社にあった、読み手にあった言葉が必要になってくるだろう。


Q3.具体的にやってみたい業務内容はどれですか?

 つまりは書いていく上でどんなテーマがあるか。どんな内容を書いているのか。

 会社でやってみたいこと。小説としてやってみたいこと。


Q4.弊社のビジョンや企業理念に共感できますか?

 つまりは読者の求めているものに、ついて書けているかどうか。

 読者がラブコメを求めているのに創作論はないだろう。


Q5.あなたにとって仕事とは?

 つまりあなたにとって小説とはなんだろうか?

 きっと好きで書いている人が多いだろう。

 これは自分の小説との向き合い方について問われていると思っていい。



 どうでしたか?

 小説って以外と面接と似ていませんか?


 またどの小説にも価値があるように、どの人柄にも価値はあります。

 ただ、面接と同じく何度もいろんな会社を見て、自分の価値を問う必要があるのと同じように、小説も何度もアタックしていかなくてはいけないこと。


 そして会社とマッチングするように、小説もまた読者とマッチングすることが重要になってくる。

 普段からラブコメを書いているなら、読者も自然とラブコメを求めて集まってくるだろう。

 大事なのはどれもがあるということ。


 自分を見失えば、それだけ面接の結果は悪いだろう。

 しっかりと自己分析をし、自分がどういう人間なのか。どんなことが得意なのかを見いだすことにあるのかもしれない。


 学生もいずれくる面接に立ち向かっていかなくてはいけない。


 これから面接を受ける人も、これまで面接を受けてきた人も、頑張ってほしい。


 小説を書いている人に向けて――

 応援しているぜ!


 私から以上とさせてもらう。

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