第5話

「……また変な夢見たの?」



くるりを身体を反して顔を見合わせるようにすれば額には薄らと汗をかき、柔らかいベージュの髪の毛が張り付いている。



__彼はよく、悪い夢を見る。



微かにその身体が汗ばんでいることに気が付いたのはその時だった。



「マジでやばかった…」


「…そか」


「……英梨ちゃんが野郎たちに犯されてて、」


「はっ!?」



予想もしていなかったその内容に驚く。


…なんつー夢見てんの?



「……金縛りみたいになんも出来なくて気が狂うかと思った」



続く内容に想像しただけでも身震いがする。



「あー…でも、そいつらはぶっ潰すから安心しろよ」


「……はい?」



というか、夢に出てきた人物にどうやって会うというんだろう。

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