第6話
「てか夢なんだしそんなヤツらあんたの想像でしょ?」
「んー…でももしかしたら、実在してる奴らかもしんねえじゃん。……ヒロに言ってどっかの関係者じゃねぇか探してもらお」
「ちょ…!?ヒロちゃん巻き込むのやめてよね!! 」
そこで唐突に登場した名前は、
あたしの唯一無二の親友である佐伯真紘……ヒロちゃんだった。
「なんで?お前は許すの?そいつらのコト」
「…え、えぇ…?」
許すも何も……。
だいたいあくまでもそれは夢であって実際あたしは無事だし、そんなことのためにヒロちゃんの絶対記憶の力を貸してもらうなんて馬鹿げてる。
「俺はたとえ夢でも耐えらんねぇんだけど。誰が俺のモン勝手に触ってくれてる訳?」
あたしの両頬を大きな手で包み込んだ嶺亜が、そのまま額にちゅ、と小さなリップ音を立てた。
途端に顔が爆発したみたいに熱が籠る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます