魔女に恋せよ少年よ

優薔薇

魔女に恋せよ少年よ

「なぁ、魔女が何で何百年も生きているか。お前、知ってる?」

 妙な事を言いだした。幼馴染の勤の話を俺は流れ聞きで

 聞いていた。「それは・・・・・・人間の寿命を奪って

 いるからだってさぁ」「はぁーそうですか・・・・・」

 俺はあまりにもくだらない話だったので、適当に

 返事をした。「で、ここからが重大なんだよ」

 「はい、はい」勤のもったいぶって言葉を言う所が

 昔から、少し苦手だった。「魔女は、貰った。

 寿命と引き換えに、その貰った。相手を一生分

 愛を誓うだってよ」「はぁーはい、はい。そうですか」

 くだらない話だ。この世界に、魔女は存在する。

 現に、今の日本の総理大臣の奥さん。ファーストレディは

 魔女だとネットで噂されている。それに、芸能人の半分は

 魔女らしいし。今楽しそうに話している。この勤の好きな・・・・・・

 「今週のグラシャンの巻頭グラビア。お前が、大好きな心音ここね

 だったぜ」「えっ!マジで⁉」「マジで」勤の推しのグラビアアイドルの

 心音も魔女だとネットに書いてあった。まぁ、多分だけど。あのjカップは

 魔女の魔法だろうとどこかのアホが、ネットに書きこんで拡散した。

 そんなオチだろう。まぁ、でも実際に魔女は存在するかな。

 だって・・・・・・だって、俺の好きな・・・・・・大野了おおのりょう

 が好きな相手は・・・・・・。「おはよう。我が愛しの後輩たち」

「あぁーエナ先輩。おはようございますー」「お、おはようございます。

 エナ先輩・・・・・・」俺の好きな人も「うむ。おはよう。大野くん」

 魔女だから。

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