第11話


「本当、高崎の血なのかしら?」




しみじみと、思う。




「執着が強い家系よね。」




「………ですね。」





苦笑いした莉茉ちゃんも同感なのか、頷く。










愛されるのは、嬉しいけれど、限度を考えて欲しいものだわ。










まぁ、




これなら、孫の誕生は、早いかしらね?





「お母さん、お話しありがとうございました。」




「ふふ、少しは莉茉ちゃんの役にたったかしら?」




「はい、何だか気持ちが楽になった気がします。」




「そう、良かったわ。」





笑みの戻った莉茉ちゃんに、ほっとする。

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