第8話



「それからかしら?」



「何がですか?」



「頼さんが、私にべったりと付きまとうようになったのは。」




彼にどんな心境の変化があったのか。








それは、私にも分からない。









でも、そんな頼さんの周囲に女の影は一切なく。





「でも、簡単には信じられないでしょう?」




だから、頼さんに会う度、彼に軽蔑の視線を向けて、全ての関わりを突っぱねて拒否した。








………もう、傷付きたくなかったの。










口を利く事もなく、冷たくあしらっても。







それでも、頼さんは私から絶対に離れていかなかった。




「頼さんね?私が16才になるのを待って、直ぐにプロポーズしてきたの。」





くすりと笑みが零れ落ちる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る