第5話


「……でも…。」




「………ねぇ、莉茉ちゃん。お話しを聞かせてあげましょうか?」




「お話し?」




「そう、私ね?」





ねぇ、頼さん。







大切な思い出だけど、良いわよね?






私達の娘の為ですもの。





「ーーー昔は頼さんの事が大っ嫌いだったの。」





懐かしい過去。






愛おしいあの頃。







今でも、はっきりと覚えてる。




「…………へ?」




私の暴露に、莉茉ちゃんは目を見開き、驚愕を露にした。





「ふふ、驚いた?」




「はい、驚きました。」

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