第9話
嫌だっ!!
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!!
アイツなんかに助けられたら、それをネタに何をされるかっ!!
「キャーーッ!?」
「危ないっっ!!」
「ザマァ」
「調子にノッてるからだよ」
「っっ」
助けを求めて手を伸ばす。
この手が取られていたのは……ずっと昔ーー。
わかってる、誰も助けてくれないことは。
でも
誰かーー
助けてっっ!!
落ちる恐怖とアイツに助けられる絶望に目を固く閉じた。
やはりいつものようにその手が取られることはな
「ちまっ!!」
グッ!!
「ちまりっ!!」
ドサッ!!
えーー??
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