第7話
Noside
「灰崎ちまりは知ってるよなぁ?」
「ああ、あのボッチ美人だろ?」
「そう、ソイツを……」
「ソイツを?」
「5万やるから階段から突き落としてほしい」
「ハァ??」
「俺はそれを助けてヒーローになり、惚れさす」
「なるほど、本当に5万くれるのか?」
「ああ、なんなら今やるよ」
「オッケー。階段から突き落とすだけでいいんだな?」
「ああ。ちまりは今日、三限と四限の講義を受ける」
「ストーカーかよ」
「四限が終わったらやるぞ」
「おう。本当に助けられるんだろうな?」
「任せとけよ。カッコよく助けてやるぜ」
これでちまりは俺の物だ。
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