1(まだ途中)

 茶が美味い、と感じる自分は、やはりジジ臭いのだろうか?


 しかし、馴染みの淡山たんざん神社にて、ベンチに腰を下ろし、揺れる若葉をぼんやりと見つめていると、何だかホッとする。


 その葉が雫によってきらめいているのを見ると、もうすぐ梅雨が近いことも伺える。


 そういった風情を感じることは、とても好きだ。

 今の自分は満たされている。

 ただ、贅沢をいうのであれば……


「あれあれぇ〜? 建(たける)くん。君、まさかのボッチなの〜?」


 こんな風に、人をイラつかせる天才を、彼は1人しか知らない。


 いや、1柱か。


「……呂戯ろぎ。またお前か、鬱陶しい」


「アハハ、ツンデレだなぁ〜」


「気持ち悪い」


 穏やかな気持ちが一気に汚される。


 この呂戯という、一応は神である男は、いつだって建のことを不愉快な気持ちにさせる名人なのだ。


















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

霊戦士 三葉 空 @mitsuba_sora

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説