ある詩人の祈り

古 散太

ある詩人の祈り

ぼくの放った言葉はネットの海を漂い

いったいどこへ向かって行くのだろう

誰かの頭の中をひっくり返してるのか

誰かの心の中を美しく洗っているのか

きっと永遠にわかることはないだろう

それでもあなたの視点をすこしずらし

ぼくが知った真実の世界を垣間見たら

君の人生は幸せなものになるだろうか

そんなことを思いながら言葉をつづる

道に迷う人に届いてくれと祈りながら


すべての人が幸せでなければならない

事の大小やひとりひとりの趣味嗜好は

好きにすればいいし問題にはならない

すべての人がささやかでも幸せであれ

そうでなければ誰も幸せにはなれない

もちろんぼくも君も同じ船に乗ってる

もし船のどこかに不調があったとして

それに乗るぼくや君やほかの人たちは

果たして安心安全な航海ができるのか

誰もがみんなの幸せを願っているんだ


みんなが自分の幸せだけを願えばいい

ひとりひとりが幸せになってくれれば

誰も他人の幸せを願う必要はなくなる

ぼくは君の幸せを知ることはできない

君の幸せを知ってるのは君だけだから

誰も君を幸せにすることはできないよ

そして君は君を幸せにする能力がある

それは誰もが持って生まれた才能だし

いつでも力を出せるようになっている

その力に誰も気づいてないようだけど


だからぼくはこうして言葉を放ってる

届いているかどうかもわからないけど

伝わってるかどうかもわからないけど

ぼくは言葉を放ち続けるしかないから

ぼくは祈りを捧げ続けるしかないから

今日もこうして多くの言葉を連ねてる

まず君が幸せを味わい尽くしてほしい

あふれだす幸せは自然に周囲に広がり

放っておいてもみんなに行き渡るから

まずは君に幸あれ それが詩人の祈り

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