『どこまでも続く青い空』

見上げるとそこには見果てることのない空

澄み切った青空がどこまでも続き、視界を覆い尽くす


その綺麗な色を体で感じるために空に近づいてみる

目の前には変わらず青い空が広がっている

未だ空は遠い、さらに近づいてみる


どれだけ時間が経ったか

空を見上げると深い紺の色に変わっていた

いくら探しても目指していた淡く綺麗な色は見当たらない

段々と焦りを感じ始めた

怖くなって必死に空を探し続ける


いつしか辺り一面が暗闇となっていた

どこを探せど青のかけらも見当たらない

もしかしたら遠いあの光の粒が青色なのかもしれない

探し疲れて見上げることを止める


これまで一度も見ていない場所があることに気がついた

頭に次々と湧いて出る暗闇の色を振り払い視線を落とす

そこには綺麗な青があった

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